文字サイズ

お知らせ

お知らせ

内科専門医研修プログラムを経験して

 内分泌糖尿病内科の山田早耶香と申します。初期研修修了後、新専門医制度1期生として群馬大学内科専門医プログラムに参加し後期研修を開始しました。医師3年目は群馬大学附属病院にて全部で5つの診療科をローテーションし、4・5年目は内分泌糖尿病内科医として市中病院と群馬大学附属病院で1年ずつ研修を行いました。

 

 J-OSLERでは内科全科の症例登録が必要であり、後期研修になってからも様々な科で研修させていただきました。他科ローテーションに関して、当初は初期研修の繰り返しになるのではないかと不安もありましたが、2年間の初期研修を終えある程度の知識を付け、また専門科を決めてから回る他科研修はまた違ったものとなりました。より細かな病態を把握した上で検査・診断・治療を経験し各分野について深く学べただけでなく、多くの先生方の診療・考え方に触れ人脈を広げることもできました。内分泌糖尿病内科では他科との連携を要することも多く、今後診療を行う上でも有意義な時間を過ごすことができたと思っています。

 

 また新専門医制度で大きく変わったこととして症例・病歴要約の登録が挙げられます。日々の診療の中で時間を見つけながら登録を進めていくことは容易ではなく地道な作業で時に心が折れそうになりましたが、そんな時背中を押してくれたのは同期の存在でした。お互いに進捗状況を確認することで良い指標になり、モチベーションの向上にも繋がりました。私自身、決して順調に登録を進められたとは言えませんが、同期と切磋琢磨しながら何とか無事に症例登録を終えることができました。

 

 その他、新専門医制度では学会や感染・医療安全講習、JMECC等への参加が必須となり、参加日時の登録や一部は参加証明書の提出も必要となります。早い段階でこれらの必要事項を確認し、事前に準備しておくと修了間際に焦らず済むかと思いました。

 以上簡単ではありますがJ-OSLERを終えての感想となります。少しでも参考になれば幸いです。まだ始まったばかりの制度で分からない点も多々あるかと思いますが、同期や上級医の先生に相談しながら進めると良いかと思います。皆さんの後期研修がより良いものとなるよう願っています。またこの場をお借りし、ご指導いただきました先生方に感謝申し上げます。これまでの研修を生かし幅広い視点をもった内科医となれるよう、今後も精進していきたいと思います。

トップへ戻る