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お知らせ

呼吸器・アレルギー内科

診療科長 伊藤 功朗

 呼吸器・アレルギー内科で扱う疾患分野は非常に幅広く、①肺癌などの腫瘍性疾患、②細菌・抗酸菌・真菌・ウイルスによる呼吸器感染症、③気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの閉塞性肺疾患、④間質性肺炎などのびまん性肺疾患、⑤肺高血圧症などの肺循環疾患、⑥睡眠時無呼吸症候群、⑦呼吸不全などがあります。実は、呼吸器疾患を診ていると内科の多くの分野と密接にかかわってきますので、群馬大学内科専門医プログラムの目標である「専門性をもったジェネラリスト」を目指すのに非常に適した研修ができるといえます。

 群馬大学の呼吸器・アレルギー内科では、common diseaseの一般的な対処を学んだり、大学病院ならではのrare diseaseを深堀りしたり、気管支鏡検査を経験したりと、豊富な研修プログラムを用意しています。内科系専攻医には、どの医師にも必要な、自らの眼と耳で患者さんを診たり情報を得たりすること、呼吸機能検査を理解すること、胸部単純レントゲン写真で異常や変化を見つけることを第一目標とし、呼吸器疾患に慣れていただきます。呼吸器専攻医には、腫瘍・感染症・アレルギーといった臨床領域の基礎を学び、自ら考え、判断する力を養っていただきます。さらに、症例報告や臨床研究へと発展させていただくことも可能です。

 医学生・研修医の皆さんは、現代から将来までを展望してみて下さい。高齢化は日本のみならず全世界的に進んでおり、それにしたがい呼吸器疾患の患者は今後も増加し続けることは間違いありません。また、国民の3人に1人が何らかのアレルギー疾患を持つほどで、アレルギー疾患は現代病の一つとされています。こうした社会的背景から、呼吸器内科医師のニーズは増すばかりです。一方で、呼吸器内科専門医は全国的に充足しておらず、これから研修を始める医師にとっても高い需要(チャンス)は続くはずです。また、呼吸器疾患の病態や治療法も未確立なことばかりです。共に呼吸器専門医を目指して研修し、群馬県、そして日本の呼吸器医療や研究を担っていきませんか。

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