腎臓・リウマチ内科は、腎疾患やリウマチ膠原病疾患を持つ患者さんを対象に診療を行っています。腎疾患では急速進行性糸球体腎炎、急性・慢性糸球体腎炎、急性・慢性腎不全、ネフローゼ症候群、水・電解質異常などの疾患に対して,必要症例では腎生検や透析療法を行いながら診療しています。リウマチ性疾患では関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、血管炎症候群、皮膚筋炎・多発性筋炎などの患者を診療し、またしばしば不明熱の患者の診断・治療を行います。これらの疾患では全身の諸臓器が複数同時に障害されることが多く、内科医として重要な全身管理の方法を学びながら、専門領域だけにとられない統合的・包括的な内科研修を受けることができます。またステロイド、免疫抑制薬、生物製剤を用いた治療を行う患者が多く、感染症対策も含めて、いろいろな免疫抑制療法について習熟することができます。診療体制については、助教、医員、後期・前期研修医からなる2つの診療チームで、入院患者の診療を行っています。チームを統率するのは腎臓専門医とリウマチ専門医のダブルライセンスを有する指導医です。チーム毎に毎日全員で、朝の回診と夕方のカンファランスを行い患者の診療にあたるとともに、研修医に対してきめ細かい指導を行っています。特に日々のカンファランスでは、臨床推論に基づく症例検討を実践し、内科的な思考法が身につくようにしています。さらに診療科カンファランス、抄読会、予演会などを通して、幅広い知識を習得するとともにプレゼンテーション能力を養うことを目指しています。